【PR】JIN'Sの新しい市場形成戦略に納得!
- cuaunited
- 2014年8月6日
- 読了時間: 3分

この記事を見ている人はおそらくPCで見ているでしょう。
あなたの目、疲れてませんか?
ということで、「視力が悪くない人でもメガネをしよう」というコンセプトで開発された「JIN'S PC」のPR戦略について考えてみます。
ご存知のとおり、従来メガネというものは視力が悪い人が身に付けるものでしたが、最近ではファッションとしていわゆるダテメガネが若者を中心に流行っています。
今まで、メガネなんてつけてなかった友達がいきなりメガネを付け始めた!
しかもなんだかカラフルでオシャレ!
しかも、なぜかフレームがない!(あ、サングラスか。)
なんていう、もはやメガネとしてもサングラスとしても役割を何も果たしていない物体を身に付けている友人を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
たしかに、最近のメガネはファッション性に優れており「ダテ」として使用する人も多いですが、どうせ付けるなら何かしら本来の働きをして欲しいものですよね。
JIN'S PCは、従来のファッション性に加え視力が悪くない人でも、「目の疲れを緩和する」という新しい「気づき」を消費者に与えることで大ヒットしました。
今となっては当たり前のような「気付き」ですが、見方を変えれば鋭い切り口だったりします。
目が乾くときは目薬をさせばいいわけですし、目が痛いときは眼科に行けばいいわけですが、意外と「目が疲れる」という現象に対しては対処法がなかったりします。
目が疲れてたと感じるときは、何かの作業に没頭している時で「目を閉じる」という行為もなかなかできないわけです。
そこで、OLやエンジニアなど日常生活においてPCを多用する人のために開発されたのがJIN'Sメガネです。
ただ、「目の疲れを緩和するためのメガネ」だけではエンゲージメントとしては弱い。つまり、現象が曖昧で消費者がベネフィットを感じにくいのです。
目の疲れは大抵は我慢できる範囲のものが多く、我慢できなければそもそも眼科に行くわけですから、どちらにせよ解決できない問題ではないのです。
そこで、JIN'Sが取った戦略は「調査PR」「タイアップPR」「インフルエンサーPR」と呼ばれる、芸能人を活用したPRです。
まず、目が疲れたという曖昧な現象が実際にどういう状況なのか、JIN'S PCを身に付けることでどれだけ改善させるのかを定量調査し、メディアへアプローチすることで世間に「不安感」やそうなんだ~という「納得感」を形成します。
もちろん、メディアはこぞって取り上げ、普段ほとんどの人が気にしない、「目の重要性」を再認識させることに成功しました。
さらに、得意のファッション性を大々的にアピールしOLや会社員層をターゲットにし、芸能人をフル活用したPRイベントを開催することで「なんとなく流行っている感」を演出しました。
某有名IT企業が全社員に配布したというニュースも飛び交いながら、仕事中にカラフルなメガネをしている人のオシャレ感や自分(の目)を大切にしていることへの自己満足感をエンゲージメントにすることで爆発的な大ヒットにつながりました。
PR的には二次波及効果として、こういう場合「JIN'Sメガネと○○を比べてみた!」や「本当にJIN'Sメガネは効果があるのか。」等の話題がネットを中心に飛び交うこともおおよその予想がつくため、広告の補完的な役割としてJIN'SのPR戦略は大成功したとも言えます。
PRがウマい企業は、やはり強いですね。
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