【PR】これからの大学運営と広報の役割
- cuaunited
- 2015年3月26日
- 読了時間: 3分

もうすぐ4月に入り、心機一転心を入れ替える社会人も多い時期となりました。
学生であれば卒業式や入学式シーズンとなり、今年も数多くの新入社員が新しい門出を迎えることでしょう。
高校生も希望の大学に入学できた方やそうでない方も多い中、現在高校生やその他ステークホルダーのための大学広報戦略のあり方が変わってきています。
国内では2007年頃から「大学全入時代」と呼ばれるようになり、大学入学希望者に対して全大学の募集人数が上回ってしまい誰でもすべての大学入学志願者が大学に入学してもまだ定員に満たない状況になってしまう現象です。(もちろん「選ばなければ」ですが)
当然、大学を選ぶ基準としては「偏差値」「自宅からの距離」「やりたいこと」「大学ブランド」「大学イメージ」「周囲からの意見」によって複合的に決めますので当然これらの項目を満たす大学に志願者は多く集まり、そうでない大学との二極化は今後増々大きくなっていくものと想定されます。
タイムリーなニュースでは、東京大学の教養学部英語コースでは合格者の入学辞退率が2014年度についに7割に達したというニュースが話題となり、グローバルな視点ではすでに東大を蹴って外国の有力大に進学してしまう傾向が顕著に表れています。
国内では、「偏差値」「大学ブランド」共にトップクラスである東大でも国際化を求めてられている現在、海外学生から「滑り止め」とされている現実は重く受け止められているのではないでしょうか。
これは、英語による授業の選択肢が少ない状況や、奨学金も海外では「給付型」が主流に対して国内では「貸付型」が主流であったり、入学時期の問題もありますが、国内ではトップブランドとして認知されている大学も国際的には「大学本来の魅力が伝わっていない」等の広報的課題も大きいのではないかと思っています。
文部科学省が策定する「国立大学改革プラン」の「ミッションの再定義」にも明記されている「各国立大学と文部科学省が意見交換を行い、研究水準、教育成果、産学連携等の客観的データに基づき、各大学の強み・特色・社会的役割(ミッション)を整理しました(ミッションの再定義)。今後、それぞれの大学の強みや特色を伸ばし、その社会的役割を一層果たしていくため、国立大学の機能強化を図っていきます。」(文部科学省HP)
この、「大学の強み」「特色」を伸ばすことはもちろん、どのように発信していくのかが今後大学広報の明暗を分けるポイントとなりそうです。
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