【PR】メディア・スクラムを考える。
- cuaunited
- 2015年1月21日
- 読了時間: 3分

みなさんは、「報道過熱」という言葉をご存知でしょうか。
読んで字の如くですが、私なりの解釈では「メディアが報道を極時的にヒートアップさせることで社会全体を洗脳させること。」だと思っています。
一般的には、
「放送局・全国紙・スポーツ新聞・週刊誌などの全国に渡って情報を配信することが可能なメディアによる報道関係者が大人数で取材対象者・対象地域に押しかけて執拗に付きまとい、必要以上の報道合戦を繰り広げることの意味で用いられる。集団的過熱取材。」(wikipedia)
との認識かと思います。
メディア・スクラムというよりも、メディアヒートと呼んだ方が私の解釈に近いのかもしれませんが、例えばつい先日までニュースでひっぱりだこでした、「マクドナルド異物混入事件」が私はそれに含まれる要素があるのではと思っています。(あくまでPR的にですが)
すでに忘れかけているかもしれませんが、そもそもこの流れのトリガーとなっていた事件は、「ぺヤング」でした。あれから、なんとなくきな臭い感じはしていたのですがマクドナルドがメディアヒートを爆発させてしまいました。
異物混入というのは、そもそも100%回避できるものではありませんし、確率論から言えば異物がが混入している方がはるかに可能性は低いのです。(もちろん、確率論ではなくそもそもあってはならないことですが)
しかしながら、あれだけの短期間で一気に異物混入の報道が流れると、あたかも「マクドナルド=異物混入だらけ」というイメージになり、国民は普段なら気にもしないような警戒感を持つようになります。
「異物混入」に対して、神経が尖った状態で注文し、通常の状態であればスタッフや店長に注意したりお客様サポートセンターで終わるところを、保健所に話したり、写真や動画でインターネットで発信する行為に発展します。
さらに、それが膨らみはたから見たら毎日毎日あちらこちらで異物が混入しているような錯覚を第三者は覚え、いたずらに発展していきます。
そのいたずらが、
「スーパーで売っているお菓子につまようじをいれてみた。」
ではないかと思います。
単純に世の中に注目されたいという夢や憧れが歪んだ形になって露呈し始め、タイミングとして異物混入事件と重なってしまい、「わざと異物を混入させたり、万引きする動画をこのタイミングで流したら話題になるのではないか。」という悪い意味でのPR脳が働いてしまった結果ではないでしょうか。
私は、なんとなくマクドナルドの一連の報道の時からこれだけヒートアップすると、いたずらで異物を混入させる人も出てきそうだなとは思ってはいましたが。
報道はどんなささいなことでも、世の中を動かし、人を動かし、人生や企業生命をも一瞬で絶ってしまう威力を持ちます。
我々は、そのようなリスクを真摯に受け止めた上で「世の中に必要な情報を、必要な形で届ける。」という大前提を再確認しなければなりません。
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