【マーケティング】過熱する有料動画配信市場
- cuaunited
- 2015年10月13日
- 読了時間: 3分

みなさんはNETFLIXという有料動画配信サービスをご存知でしょうか。TVCMでもよく見かけるようになりましたが、色々な映画やドラマが約650円~(プランによって異なる)の定額制で見放題というストリーミングサービスです。
このNETFLIXは動画配信サービスの黒船と呼ばれていて、その所以は世界50か国に6,500万人のユーザーを抱える程のグローバル企業という点にあります。 仮に一人あたりの平均課金額が800円程度だとしてもグローバルで500億円にも上ります。
そのような莫大な会員数を抱える中での潤沢な資産を武器に独自コンテンツと呼ばれる自社で制作した映画やドラマをどしどし投入していくことで他サービスのと差別化を図っています。
実は、動画の有料ストリーミングサービスはここに来てプレイヤーが出そろった感じがしますが実はだいぶ昔から存在はしていました。 その中でもDMM.com等が有名で、アダルト作品を中心に1,000~2,000円程度の定額制でストリーミング配信をしていました。
グローバルな視点でいくと有料動画配信は結構当たり前のように存在していましたが、日本において今まで根付かなかった理由がTSUTAYAやGEOのようなレンタルビデオ店の急速な発展と国土の狭さが影響しています。
レンタルビデオ店では1作品100円~200円程度で借りられるのが一般的になり、新作ですらもまとめて借りればそれくらいの金額で借りることができます。 しかも、国土が狭い分余程の田舎で無い限りは少し中心地に行けばレンタルビデオ店が存在するような状況にあったため、それ自体が便利だったわけです。
しかし、スマートフォンの普及やネット環境の高速化、ネット課金への抵抗感がなくなっているという背景からここ数年は有料課金ユーザー数が極めて高い伸び率となっています。
国内主要プレイヤーではNETFLIXの他、ドコモの提供するdtvや、Hulu、U-nextが存在しており、現時点では、登録作品点数の違いに誤差はあるものの配信されている作品群はどこも似たようなもので、国内映画・ドラマ配信で優勢なdtvが一歩リードといったところでしょうか。
今後、各社が作品群の独自色を強めていくながで、実際のユーザーとしてはNETFLIXに課金をしているが一つの観たい作品がdtvにあって、その作品をみるために契約を変えるのも難儀ということも起こってくる(起こっている)ものだと想定します。
これは各社が独自色を強めれば強めるほど起こってくる現象で、各社の差別化がユーザーの心理とどんどん逆行していく可能性も否定できません。
今後、ネットTVで動画を選んで映画をみたり、通勤電車の中で海外ドラマを1話観るなんていうライフスタイルも加速していくかと思うので一度快適な動画ライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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