【ノウハウ】プレスリリース作成講座 その4~本文作成編②~
- cuaunited
- 2014年9月22日
- 読了時間: 3分

突然ですが、プレスリリースを読む人をイメージしてください。
新聞や雑誌の記者、ラジオやTVのディレクター・・・業界の方でもなければ実際に働いている姿を見る機会は少ないかもしれませんが、なんとなく現場から現場へ、ロケからロケと慌ただしく駆け巡り、デスクに戻ったら戻ったで記事をまとめて帰るのは夜遅く。なんてイメージを持たれているのではないでしょうか。それこそTVのドラマなどで記者やディレクターなどを描かれることも少なくないので、そういったイメージが定着しているのかもしれません。
そんな忙しい人たちに毎日何百枚ものプレスリリースが届くのです。全てのリリースの全ての文章が読まれているとは考えにくいですね。もちろん一通りは目を通して戴けるそうですが、目を通す=全文読む、という意味ではないことに注意しなければなりません。
さて、ここで1つ、身近にある例を考えてみましょう。普段我々が読んでいる新聞。実は1部全てを読むと、文庫本1冊程度の分量があるそうです。仕事前のひととき、この長くない時間の中で、皆さんは全てを読まれているでしょうか。おそらくほとんどの方は読まれていないかと思います。
全てを読むことはできないので、読者は「自分に必要な箇所」「興味のある箇所」「タイトルだけ」「冒頭部分だけ」読むということを無意識にしていると思います。例えば地元のニュースだけをピックアップしたり、競合他社の動向を確認したり、子供だったらTV欄や4コマ漫画しか読まないなど、必要な情報を各々が識別して、限られた時間の中で情報を集めています。
実はこの行為、プレスリリースを受け取る記者も同じなのです。忙しい彼らは「自分の担当分野のリリース」「自社媒体に関係するネタ」「興味を引くタイトル」「冒頭部分」を読んで判別しています。つまり、IT系の雑誌なのにコスメのリリースを送られても読みませんし、タイトルの意味が分かりづらかったら読む気がしません。そして、冒頭を読んでも意味が分からなかったら先を読まれることはありません。
分野の違うリリースを送るのは論外ですが、冒頭を読んでも意味が分からないリリースは結構見られます。冒頭だけでは内容のわからないリリースとは、「結論が先に書かれていないもの」ということです。起承転結を意識することは、通常の文章では大切なことですが、プレスリリースの場合は当てはまりません。忙しい記者が冒頭だけ、もっと言うと最初の1文だけを読んでも内容が理解できるものがプレスリリースの文章構成の基本となります。リリースを書く際には是非気を付けてみましょう。
さて、上記の内容はある程度起承転結を意識して書かせて戴きました。この文章で私が言いたいことは文章の最後まで読まないと書かれていません。もし忙しい方が読まれていたら「で、何が言いたいの!?」とイライラするかもしれません。この文章を結論から書くとしたら・・・
プレスリリースは結論から書きましょう。記者は多忙であり、冒頭部分までを読んでその記者にとって必要か不要かを判断しているため、冒頭部分に結論(何を言いたいか)を入れるべきなのです。
例えこの後に色々書いてあったとしても、この文章だけで言いたいことを伝えられましたね。これこそがプレスリリースの書き方のコツなのです。
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