【マーケティング】投資先に優先順位を
- cuaunited
- 2014年11月12日
- 読了時間: 2分
投資と言っても株や債券などの話ではありません。会社にとって、どの商品分野に経営資源を投資すべきか、今回はその様な内容でお話ししていきます。 会社の経営資源は有限です。お金はもちろん、人的にも時間的にも限られています。そうした中で、いかに優良な商品に力を注いでいくかを冷静に見極めることが大切になってきます。・・・とは言っても機械じゃないのでどうしても感情で見てしまうことはありますよね。例えば、利益にはならないけど、起業当初からやっていて思い入れのある商品とか。そういった主観的な感情を排除して、客観的に判断するのが「PPM」という方法です。 PPM:プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント

PPMは市場成長率を縦軸、自社のシェアを横軸にとったマトリックスになります。 例えば市場成長率が高く、シェアを大きく握っているのであれば①に該当します。 まずはこういった表をつくり、商品ごとの自社の位置を把握してみましょう。

①花形製品 市場成長率が高く、自社売上シェアも高いゾーン 成長市場のためライバルが多い中、高いシェアを保つために積極的な投資のもと、商品開発やプロモーションが行われています。社内で最も目立つ「花形製品」。 シェアを維持するために投資を行う必要があるため、利益にはなりづらいですが、それを乗り越えることで金のなる木になります。 ②金のなる木 市場成長率が低いが、シェアは高いゾーン 成長があまり見込めない市場は当然ライバルも少なくなりやすいです。投資額も少なくて済むため一般的には収益性が高くなります。 しかしながら、衰退のリスクも考え、金のなる木があるうちに花形製品や問題児に投資することを考えなくてはなりません。 ③問題児 市場成長率が高いが、シェアは低いゾーン 成長率が高ければそれだけ新規参入も多く、ライバルとの競争も激しくなります。商品の質を上げ、シェアを高めていけば売上が一気に増える可能性も秘めていますが、成功が約束されているわけではありません。どうなるか分からない「問題児」と呼ばれます。 ④負け犬 市場成長率が低く、自社シェアも低いゾーン 名前の通り、金のなる木に利益の大部分をもっていかれてしまう「負け犬」。売上の拡大が困難で挽回も難しいため撤退を考えるべきゾーンになります。 こうして見たときに、自社の中で負け犬に投資している事業部門はないでしょうか。PPMを見直し、今の自社がどこに力を入れれば良いか、どこに投資したら良いかを考えていきましょう。
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