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【PR】信州大学と近畿大学の広報PR事例

  • 執筆者の写真: cuaunited
    cuaunited
  • 2015年4月7日
  • 読了時間: 3分

4月を迎え、各大学や企業の入学式や入社式が行われている中、今年は信州大学の入学式と近畿大学の入学式が話題を呼びました。

この時期になると、やはり入学式や入社式は必ずといって言いほど取り上げられるため、式にPRアイデアを組み込む企業や大学が増えてくるんですね。

信州大学のケースでは、もちろん狙ったわけではないでしょうが学長の「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」という発言が話題となり、報道番組では実際に街角でアンケートを取って実際に他大学生の世論を取るという定番の流れにもなりました。

学長は「スイッチを切って本を読み、友だちと話し、自分で考える習慣をつけ、物事を根本から考えて全力で行動することが独創性豊かな学生を育てる」という発言を続け、現在のデジタル世代に一石を投じたわけですね。

PR的な要素を踏まえ分析すると、このように冒頭で究極の選択をさせておいてインパクトを出しその後に丸く収めるような形で世論を統一させるようなやり方はメディアが好む傾向にあります。

このようなやり方は当然ネットでも拡散され、一部では叩かれたりもしますが総じて地方の国立大学がこのような形で露出していくのはPR的には成功と言えるでしょう。

もう一つ話題になったのは、近畿大学です。

ここの大学は国内でも有数のPR上手な大学として有名ですが、入学式もここぞとばかりにPR要素をふんだんに活用してきましたね。

近大卒業生である"つんく♂"を活用した大規模なイベントとして仕立て上げ、またつんくが持つストーリー性も抜群でした。

昨年10月にがん再発を公表後に初めて公の場に姿を見せたつんく♂氏は、手術により声帯を摘出し、声を失ったことをこのタイミングで明かしたんですね。

学生や世論の共感を呼ぶストーリー戦略というのはPRでも基本の’き’ですが今回のケースでは、学生への祝辞(大学生という新たなスタート)に絡めて誰がみても成功者である"つんく♂"も声帯摘出によって新大学生と同じ目線で人生の新しいスタートを切るという共感ポイントが埋め込まれています。

さらに、PR的要素を踏まえるとつんく♂氏の声帯摘出を前もってメディアに伝えるべきか、それとも当日に公表するかでPR効果がだいぶ変わってくると思いますが今回はサプライズ要素を強めた形でのPRでした。

2大学のPR手法をまとめると、ポイントは

①世間を「えッ?」と思わせるような大げさなコンテンツで一気に注目を集め、その後真意を柔らかく伝えることで共感を呼ぶ

②旬なインフルエンサー(著名人等)を活用して、ターゲットに起こっているキーワード(今回のケースで言えば「新たなスタート」)に合わせて文脈を構築し、共感ポイントを作り上げていく

です。

個人的に"つんく♂"はまさに世代なので今後も音楽プロデューサーとして活躍の場を広げて欲しいものです。

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