【マーケティング】マーケティングコミュニケーションとは①
- cuaunited
- 2015年6月4日
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ここ10年では若者を中心としたマーケティングコミュニケーションが劇的に変わりました。
特にスマートフォンが普及したことで一気にコミュニケーション手段が肥大化し情報氾濫が起きているとも言われております。
つまり、スマートフォンが無かった時代の方が人の行動パターンが単純化されていてマーケティング手段も容易だったが、今となってはユーザーはいとも簡単に検索行動などの情報収集ができるようになってしまったことで、1つ1つの情報に重みがなくなってしまったということです。
さて、マーケティングコミュニケーションとはどういう意味なのでしょうか。
「プロモーション」という言葉と対比されることが多いのですが、「プロモーション」が「販売促進」つまり、企業から消費者への一方的な宣伝情報に対して、「コミュニケーション」は企業と消費者の相互情報伝達という意味になります。(そのままですが)
これは、例えば口コミやパブリシティ、SNSでの発信が分野的に近いのかと思います。
数年前までは、消費者の受け取ることのできる情報が限られており、企業が発信するある種「バイアスの入った情報」を信頼せざるを得ませんでした。売り手は当然自社にとって有益な情報しか発信しないため、それが本当かどうかは「買ってみないとわからない」という状態なわけです。
これではコミュニケーションが成り立たない為、企業側としては「知ってもらうが勝ち」という状態になります。
つまり、看板広告やTVCM等のマス広告予算をふんだんに持って、とにかくお金をかけて「プロモーション」を行った企業が勝つのです。
しかしながら、インターネットが普及するにつれ「検索」という新しい行動をユーザーが取ることができるようになりました。
今まで企業が発信する情報の真偽が分からなかったのでとりあえず購入してみるという行動が普通だったのが、「企業が発信している情報が果たして本当なのか」を検索出来るようになったのです。
となると、当然消費者が知りたい情報は「実際に購入した人の感想」であることは容易に考えられます。
そこでマーケティングとして台頭してくるのが、ぐるなびや食べログのような「クチコミマーケティング」です。
企業の情報発信に加え、消費者の生の感想を検索結果として提供することで、当然クチコミ評価の高い商品やサービスが購入されていきます。
ユーザーは「プロモーション」よりも「クチコミ」を信じる為、今まで大きなプロモーション予算を持つことの出来なかった中小企業が本当に良い商品やサービスを引っ提げ大きく躍進することになります。
つまり、マーケティングコミュニケーションが台頭することによって、ユーザー同士の情報価値が急激に高まったと言えます。
年代でいうと2,000年~といったところでしょう。
その後、マーケティングコミュニケーションがどのような形で進化していくのかは次号でお伝えしていきます。
◆次回記事◆
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