【マーケティング】SNSコミュニケーション
- cuaunited
- 2015年6月18日
- 読了時間: 3分

前回はクチコミからSNSへのコミュニケーションの変化をお話しました。
SNS(国内ではmixi)が盛り上がりを見せる中インターネット上でのコミュニケーションはリアル社会とネット社会を行き来するような形になります。
今までの第三者(完全に知らない人)とのコミュニケーションからネット上での友人知人(少しでも素性を知っている人)とのコミュニケーションに代わっていくことでコミュニケーションがより狭くなっていきます。
SNS上では、第三者を探し始めるユーザーと、ネット上での友人知人のみでコミュニティを形成していきたいユーザーとに分かれ、mixiのような一度そのコミュニティに入ってしまえばあとはオープンなコミュニケーションに嫌気をさすユーザーが出てきてしまいました。
つまり、パーソナルな情報を知って欲しい人には知って欲しいが、知って欲しくない人には知って欲しくないというユーザーが増え、インターネット上でのオープンな情報とクローズドな情報の区別が必要となったのです。
その波を受けて登場したのが、Facebookです。
元々は現社長であるマークザッカ―バーグがエリート大学限定のコミュニティスペースとしてオープンしたのがきっかけではありますがその名前は瞬く間に国内に広がり日本にもやってきました。
当初日本ではコメンテーターの間で実名制であるFacebookが流行るか流行らないかという議論がよくされていましたが、見事に流行りましたね。
その背景としては、実名制がどうというよりもmixiによってネットでのコミュニティを求めていたユーザーがよりクローズドでパーソナルなコミュニケーションを求めていたという点にあると推測しています。
ネット社会とリアル社会を分断せずに、リアル社会の友達の情報をリアルタイムにネットに反映させる手段として活用されていきます。
それは交換日記の現代版とも置き換えられることができ、「リアルの友人」とネット上でもライトなコミュニケーションを形成でき、第三者を完全排除することができるという非常なクローズドなコミュニケーションの実現に繋がっていきます。
これが出来るようになると、Facebookではあらゆるパーソナルな情報を取得していくことが出来るようになるわけです。
例えば、友人がオススメ(「いいね!」)している商品/サービスをその友人に伝えることでそもそも固い信頼が醸成されている状態で企業サイドはマーケティングを仕掛けていきますので、従来の第三者のクチコミよりもさらに購買角度を高めていくことが出来ます。
このころから「ビッグデータ」というマーケティングワードが流行るようになり、いかにFacebookのような膨大なパーソナルデータを持つプラットフォームと自社の顧客データをリンクさせていき、最適なタイミングで商品/サービスを勧めることができるかという競争になってくるわけです。
従来であれば過去の購買データと紐づけることくらいしか行動予測をすることが出来なかったので、「最近家具を買った人」というデーターを元に「家具を勧める広告を出す」とかになってくるわけです。
当然「直近家具を買った人に家具の広告を出しても買わないんじゃないの?」という話になるわけですが、このような行動予測データが爆発的に進んでいくことで、リアルタイムに更新されるパーソナルな情報を活用して「今この人はどんなものに興味があるのか」を過去のデータではなく、将来予測することができるのです。
このような流れをうけて、データドリブンというマーケティング用語が流行っていくようになるわけです。
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