【ノウハウ】記者会見に芸能人を呼ぶのはアリ?ナシ?
- cuaunited
- 2015年8月23日
- 読了時間: 2分

企業の記者会見にメディアを呼び込む手法として、芸能人を呼ぶ方法があります。
確かに旬の芸能人やタレント、俳優、女優が記者会見に参加すると、多くのメディアが会場に集まってくれます。
ガラガラの会場なんてものはどの広報担当者も見たくないですし、前に立ってスピーチをする人にとっても、会場はたくさんの人が参加してくれた方が良いでしょう。
しかし、記者会見に芸能人を呼ぶことでいくつかデメリットがあります。
まず第一に、芸能人を呼ぶことでコストがかかってしまう、ということです。旬な人、話題の人はそれだけ多くのメディアを呼び込んでくれますが、それに比例して費用も大きくかかってしまいます。
大企業ならそのくらいの費用はなんてことないかもしれませんが、そうでない企業にとってはそういったコストを支払うのは難しいですよね。
デメリットの2つ目ですが、記者会見に参加するマスコミの目的が問題になります。
芸能人を目的に記者会見に参加したマスコミは、会見の内容はあまり興味がなく、参加した芸能人の方に興味を持っています。
つまり、そういったマスコミにとっては芸能人のコメントが重要であって、商品やサービスなど企業側から本当に発信したい情報はあまり重要ではないのです。その結果として、報道されるときも、
「芸能人の●●が、イベントに参加し、このようなコメントを残しました」
というように、主語が企業ではなく芸能人になってしまうことが多いのです。
実際に当社のクライアント様であったケースですが、新商品の発表の記者会見を行った際、100名以上のマスコミ関係者が集まっていただけましたが、テレビの報道に関しては商品の紹介はほどほどに、ほとんどの時間を芸能人のコメントに費やしていました。
もちろん露出したという意味では無価値ということはありませんが、企業側から見たらこの報道はコストに見合った結果でしょうか?
特に中小ベンチャー企業の方は、芸能人に頼ることのない広報を試みてください。
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