【スタートアップ】クーポンにおける新しい価値
- cuaunited
- 2014年11月25日
- 読了時間: 2分

前回お話したクーポンの「作る価値」「贈る価値」とはどういうことなのでしょう。
従来クーポンは「利用する価値」しか消費者は価値を見出すことはできませんでした。
「安くなるから利用する」、ただそれだけでした。
クーポンに他の価値がないから、イメージより安くないクーポン(5%OFFとか10%OFF)等のクーポンを発行したとしても今の消費者には響く割引率ではなくなるため、結果クーポンを利用して集客をしようと思うとディスカウント率の戦いになってしまい、パワーゲームになります。
これでは、体力のある企業が大量に高ディスカウントクーポンを出せば中小店舗に勝ち目はほぼありません。
そこで、クーポンに安くなるというメリットの他にユーザーが楽しめる要素を組み込んだものが「作る価値」と「贈る価値」です。
「作る価値とは」、ユーザー自身がクーポンを作り上げる要素のことです。今までクーポンは店舗がデザインしたクーポンを消費者が使うという構図でしたが、予め複数パターンのディスカウント率を店舗が決めて、ユーザーがクーポンをオリジナルでデザインしていく感じです。
そのオリジナルデザインのクーポンを自らも使えて、さらに自分が作ったクーポンを友人や知人に知らせることができてさらに友人知人も使える、これが「贈る価値」です。
オススメの店舗のクーポンを自分流にアレンジしたクーポンをつくることで、「知らせたい」「伝えたい」というユーザー心理を活用することが出来ます。
FacebookなどSNSに写真をアップする感覚に近いですね。
さらにそれは、あくまでも実利性のある「クーポン」ですから、クチコミされやすい性質を持ちます。リアルの世界でも、「あそこのお店今日バーゲンセールだから見ていかない?」「いこいこー。」という会話は日常的にあると思いますが、これはつまり、バーゲン情報を知っているAさんが何も知らないBさんにお店を紹介している、つまり口コミを発生させている状況ですよね。
これに近い心理を、「使う価値」と組み合わせて「作る価値」「贈る(伝える)価値」として見出すと新しいクーポン市場が形成されるのではないかと思っています。
◆参考記事◆
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