【ノウハウ】中小ベンチャー企業のPRは「スピード」が命!
- cuaunited
- 2015年4月19日
- 読了時間: 3分

以前、中小ベンチャー企業のPRと大企業のPRとして「攻めの広報」と「守りの広報」についてご紹介させていただきました。簡単にまとめると、中小ベンチャー企業は「攻めの広報」で積極的にメディア露出を狙い知名度向上を目指し、大企業は「守りの広報」でいかに不利益な報道をされないか、というお話しでしたね。
【参考記事】
こういったお話しをベンチャー企業の社長や中小企業の広報担当にすると
「いや、そうは言ってもね・・・」
と、微妙な反応が返ってきます。よくお話しを聞いてみると、やはり広報やPRはお金や既に知名度のある大企業が行うものであって、中小ベンチャー企業がやっても効果はない、という考え方になっているようです。
確かに、大企業と比べて不利な点があるのは間違いありません。キャンペーンを行うにしてもお金があれば色々なことができますし、知名度や多くの取引先があれば、様々なシチュエーションで恩恵を受けられるでしょう。
しかし、中小ベンチャー企業が大企業と比べて有利な点もあるのです。
そのひとつが、マスコミとの効率的なコミュニケーション、言い変えるとコミュニケーションの「スピード」です。
例えば、大企業がPRする際、どのような流れになるかを考えてみてください。
1、社長(もしくはマーケティング責任者)
2、企業の広報担当者
3、広告代理店
4、PR会社
5、マスコミ
大企業の場合、多くは広報業務も広告代理店が請負います。そこからPR会社にPR業務が発注され、結果的にマスコミに情報を伝えるまで4つの関係者が関わります。もちろんPRは双方向性のコミュニケーションになるわけですから、マスコミが取材を申し込んだときも逆の流れで責任者まで通達されることになりますので、意思の疎通ができるまでに非常に長い時間がかかってしまいます。
一方で、中小ベンチャー企業のPRはどうでしょうか
1、社長
2、PR会社(もしくは広報担当者)
3、マスコミ
関係者の少なさが一目瞭然ですね。関係者が少ないということは、コミュニケーションにスピード感が生まれるのはもちろんのこと、伝言ゲームのように伝達ミスが生じにくいというメリットもあります。
そしてなにより、マスコミからのフィードバックを受けやすいというのも大きなメリットだと思います。PR会社がマスコミに情報を流したとき、「この情報では記事にできないけど、こうゆう情報なら・・・」のようなご意見をいただくことがあります。その情報を素早くフィードバックすることで、マスコミの要望に応えた情報を提供することや、次回以降の広報に役立てることも可能になります。こういった恩恵を受けられるのも中小ベンチャー企業の広報のメリットだと思います。
メディア側の立場になって考えてみても、取材を申し込んでレスポンスが遅い企業より、早い企業の方が取材を申し込みたいですよね。
中小ベンチャー企業の広報担当の方は、大企業に引け目を感じることなくPR活動を行っていただけたらと思います。
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